グローバルCOEでは、21世紀COEで始めた分野間交流をさらに発展させて、階層横断的な教育と研究に積極的に挑戦し、『生物の多様性をもたらした進化のメカニズム』を研究する新しい世代の育成に取り組むとともに、新しい学問分野の創出(実験進化学、実験行動進化学、進化人類学、進化生態系ネットワーク科学など)を試みます。 そのために、本拠点では、
そしてこれらを世界に向けて発信することを目指しています。
今までにない規模での様々な階層での研究拠点を集約することによって、生物の多様性と進化研究の新しい学問領域を創出することが目標です。特に、ゲノムを基盤に置くことによって、今まで博物学的イメージの強かった進化・多様性研究をより先鋭化した実証科学(実験進化学・進化生態系ネットワーク科学など)へと進展させたいと考えています。また、ゲノムサイエンスをいち早く取り入れたマクロ生物学の拠点としてのステータスを確立すること、さらに、階層横断的な融合教育を受けた若い研究者の参画によって、現段階では考えてもいなかった質のサイエンスが展開されるようになることを目標にしています。
● 比較ゲノム・実験進化学の国際的な拠点の形成
本拠点では、進化の謎解きの鍵となる生物のゲノム・遺伝子情報を世界に先駆けて整備しており、すでに世界的な認知を受けています。この、グローバルCOEで、非モデル動物での遺伝子導入法を積極的に確立し、比較ゲノムからより一歩進んだ実験進化学へ踏み込み、実験進化学の世界的なメッカになることを目指しています。
● ゲノムサイエンスをいち早く取り入れたマクロ生物学の国際拠点の確立
ゲノムに基礎を置く生命科学的な手法を大幅に導入し、動物学教室と霊長研との密接な協力のもと、人類の多様性と進化の解明をめざしています。とりわけ人類と近縁である類人猿との比較により、生活・文化・言語の多様性を生み出した進化的背景にかかわる研究を重点的に行い、新たな進化人類学の確立をめざします。また、生態系についても、生態系を単なる物質循環システムとして捉えるのではなく、生物の相互作用ネットワーク(生態系ネットワーク)という新たな視点から捉え、これにゲノム解析を導入することによって、生物多様性の総合的理解のための「進化生態系ネットワーク科学」の創出を目指します。